飲食店やスーパーの米国産牛肉の輸入禁止(2004年)への対応の一覧です。牛丼店、しゃぶしゃぶ店、すき焼き店、肉屋さん、食品スーパーなど。スナップアップ投資顧問の飲食業界・外食業界関連株の投資に関する参考データ集などによると、BSE発覚の後、飲食店はオーストラリア産などへの切り替えを進めました。


アメリカ産牛肉禁輸と焼き肉店やファミレスの動向

店名米産牛の禁輸前の仕入れ割合対応など
ハナマサ約10%若干風評被害もあったが豪州産などで代替。消費者を守る日本の立場を主張するのは良いことだ。
焼肉屋さかい約90%豪州産へシフトしたがホルモンやハラミの調達は困難。1年は長期化を覚悟している。
すかいらーく約10%もともと豪州産が多いため、鶏肉の方が影響が大きい。
イトーヨーカ堂約40%輸入牛はほぼすべて豪州産に切り替え、国産を増やした。売り上げに影響はない。
セブンイレブン・ジャパン非公表一部の丼ものに使用していたが、在庫と共に終了した。商品としてはごく少ない。

松屋

牛丼チェーン大手の松屋フーズは、2004年2月に主力商品「牛めし」の販売を中止した。

その後、2004年3月には日本国産や豪州産牛肉、米国産の流通在庫を調達した。そのうえで、「牛めし」を復活させた。ただし、期間・数量限定だった。

豪州産牛肉の比率を増加

松屋フーズは「豪州産牛肉のウエートを増やすなど調達に工夫を凝らし、今後も可能な限り牛肉メニューを提供していきたい」とコメントした。

焼肉屋さかい

焼き肉チェーン大手の焼肉屋さかいも、一時主力から外していた牛肉メニューを、豪州産牛肉を調達した。それによって2004年3月下旬から牛肉メニューが復活した。

焼肉屋さかいは「米国産の輸入が再開されても、従来のように米国産が9割を占める状態に戻すかは分からない」との見通しを示した。

マルエツ

食品スーパー大手のマルエツは、輸入禁止前には店頭の牛肉の3~4割が米国産だった。

国産や豪州産では禁輸の打撃をカバーしきれなかった。2004年に入って牛肉の売り上げは1~2割落ち込んだ。

牛肉の仕入れ相場が上昇

担当者は「牛肉の仕入れ相場も上がっていて、利幅が薄くなっている。早く輸入を再開してほしい」と訴えた。